人工的に作り出された光であるレーザ光をΦ数十μm以下まで集光し、これを熱源とした印字・切断・剥離等を総称して
レーザ加工と呼んでいます。印字するものをレーザマーキングと言い、レーザを用いた工法の代表例でもあります。
①超精密な加工ができる。
②非接触のため、ワークの変形が少ない。
③短時間接合のため、熱ひずみが起きにくい。
本項では、このレーザ加工の代表例であるレーザマーキングについてご紹介致します。
それ以外のレーザ加工については、工法別アプリケーション紹介をご覧下さい。
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マーキング方法による特性の違い
マーキング方法は、それに必要な条件や材質・コストなどにより選定されます。
主なマーキング方法には次のようなものがあります。
●レーザマーキング
マーキング内容を簡単に変更できるほか、「消えない」のが最大の特徴です。
また、非接触で対象物へのダメージが少なく、微細な電子部品などへのマーキングにも適しています。
●インクジェット印刷
プリンターのほか、ラミネートフィルムへの賞味期限の表示などに使われています。
●インク捺印方式
装置は安価ですがランニングコストが高く、インクの管理も必要になります。
●刻印
金属へのマーキングに用いられますが、印字内容の変更に工数が必要となります。
レーザマーキングの種類
1.浅彫りマーキング
読んで字の如く、対象物の表面を浅く彫るマーキングです。金属や樹脂などその適用範囲は広く、近年は電子部品の小
型化が進んでいることから、ICパッケージへのマーキング需要も増えています。この際、ICにダメージを与えないため
に深さを数μmに抑えてマーキングすることも可能です。
2.深彫りマーキング
材料の表面を深く彫るマーキングです。適用範囲は金属で、マーキング後に塗装するもの、或は打刻機やエッチング
からの置き換えにも適しています。
3.黒色(酸化)マーキング
材料の表面を酸化させたマーキングです。表面のみを黒く酸化させることで傷の無い平滑なマーキングになります。
彫り込むマーキングとは異なり対象物へのダメージが生じないため、シリコンウエハーなど硬度が低い対象物への
マーキングに適しています。
その他、発砲マーキング・剥離マーキング・図形マーキング・コードマーキング・写真マーキング・3次元マーキング
があります。ご興味ある方は、工法別アプリケーション「レーザマーキング」をご覧ください。
押さえておくべきポイント
・レーザマーキングのメリットは「消えない」「非接触」「微細」である。
・対象物の材質やマーキングの見え方により、それぞれ適した方法がある。
・レーザとは
・レーザ加工(マーキング)とは
・レーザ加工機(マーカー)の基本構成
レーザ加工にはマーキング以外にも様々なものがあり、その適用範囲が非常に広いものです。
当社では、業界別や工法別にアプリケーションを紹介するページを新設しており、そこに詳細を記載しております。
業界別アプリケーション紹介
工法別アプリケーション紹介
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