溶接方法や形態、ワーク材質等、それぞれに適したレーザ溶接機が存在します。本項では、当社がラインナップする
各種商品について、その特長を簡単にご説明します。詳しくは商品ページをご覧下さい。
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Nd:YAGとは、イットリウム・アルミニウム・ガーネットの混合物であるYAG結晶に、ネオジウム(Nd)を添加した
もので、光学特性に優れておりレーザ溶接用によく用いられるタイプです。
特長:スポット溶接に適している。
鉄系、アルミ系材料の溶接に適している。
SHGレーザ(532nm)は銅や金に対して吸収率が良く、基本波レーザ(1064nm)と比較して4.5倍~20倍の吸収率に
なります。銅や金といった高反射材料だけでなく、ガラスや樹脂、セラミックといった材質の加工にも最適です。
基本波とは異なる可視光の波長であり、緑色に見えることからグリーンレーザとも呼ばれます。
特長:スポット溶接に適している。
銅や金の溶接に適している。
レーザ媒質に光ファイバーを用いることで、変換効率を(電気→光)30%以上を向上(ランプ励起式YAGレーザの約10倍
以上の高効率)させ、かつ集光径の更なる微細化も達成しました。
ファイバーレーザの優位性:熱レンズ効果の抑制
上記で紹介したYAGレーザ溶接機が発振に用いるYAGロッドでは、
ロッドの中心から外側に向かって温度分布が変化し、これが増幅時のレーザ光の屈折率の違いを生みます。
これを「熱レンズ効果」と呼び、その影響を受けたYAGレーザ光はより拡がりやすくなります。
この熱レンズ効果がYAGレーザの集光径微細化を阻み、電気から光への変換効率を低下させる要因に
なっていました。
ファイバーレーザは、YAGロッドよりも細く断面積の小さいファイバーをレーザ発振に用いることで、
温度分布の変化を生じさせることなく熱レンズ効果を抑制することが出来ます。
そのためΦ0.05mmという集光径の微細化を実現しました。
また熱レンズ効果を抑制できたことでレーザ発振時のロスが少なくなったことで、YAGレーザと比較して電気から光
への変換効率が向上し、消費電力が低減されたのもファイバーレーザの特長です。
特長:シーム溶接に適している。
鉄、アルミ、銅系のいずれの材料の溶接にも適している。
集光径の微細化が可能である。
電気から光への変換効率が向上している。
上記で紹介したYAGレーザ溶接機とファイバーレーザ溶接機の特長を併せ持つ、1台2役のレーザ溶接機です。
特長:スポット溶接とシーム溶接の両方に適している。
鉄、アルミ、銅系のいずれの材料にも適している。
ファイバーレーザ溶接機の励起源にも使用されるダイオード(LD)の光を、YAGやファイバーといった結晶体(レーザ媒
質)を通さずに直接熱加工に使用するタイプが、このダイレクト・ダイオード・レーザ溶接機です。
レーザはんだ付けやレーザ樹脂溶着に適しており、また結晶体を通さないことで変換効率が高くなり、構造の簡素化も
実現しました。本溶接機で使用するレーザの波長は、不可視光である近赤外線の915nmです。
特長:はんだ付けや樹脂溶着に適している。
・レーザとは
・レーザ溶接とは
・レーザ溶接機の基本構成
・レーザ溶接機の種類と特長
・レーザ溶接の品質管理
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